前述のコア概念を押さえた上で、必ず知っておかなければならないのがイギリス英語とアメリカ英語における地域差です。実は、書類全体への記入に対してどちらの表現を好むかは、国や地域によって顕著な傾向の違いが見られます。
大規模な英語コーパス(言語使用実態データベース)の分析や現地ビジネス実務の傾向によると、アメリカ英語圏では「書類全体を記入する」際に約85%以上の確率でfill outが選択されます。対照的に、イギリスやオーストラリアなどのイギリス英語圏では、書類全体を指す場合であってもfill in a formという表現が日常的かつ公式に広く用いられています。
つまり、米系企業に対して「ビジネス英語で申請書記入」を依頼する場合は「Please fill out this form.」が極めて自然であり、英国系企業や政府機関の案内では「Please fill in this form.」という指示を目にすることが標準的です。