当店の専務取締役であり、伝統を守りながら新たな風を吹き込むキーマン・堀高太郎氏に話を聞いた。なぜこの老舗は、激動の時代を生き抜き、現代においてもこれほどまでに人々を惹きつけるのだろうか。
「お客様が求めているのは、単にモノを買うことではありません。その道具を使うことで生活がどう豊かになるのか、という体験そのものです」と堀氏は語る。「プロが選ぶ暮らしを豊かにする逸品」を厳選し、一つひとつの商品の背景にある物語や手入れ方法まで丁寧に伝える姿勢。これこそが、長年愛され続ける最大の秘密だ。
店頭に並ぶキッチン用品・生活雑貨は、スタッフ自らが実際に使い込み、品質と耐久性を確認したものばかり。流行を単に追いかけるのではなく、「10年後も使い続けたいか」という明確な基準が存在する。使い捨て文化への疑問が高まるなかで、こうした質実剛健な姿勢が世代を超えた共感を呼んでいる。