フェリス女学院中高の大きな特色の一つが、「制服が存在しない」私服通学制度です。校則も「他人に迷惑をかけない」「学生としての品位を保つ」といった基本的な倫理観に委ねられており、持ち物や髪型に関する細かなルールで生徒を縛ることはありません。
この自由な校風の根底にあるのが、建学の精神である「For Others(他者のために)」です。メアリー・E・キダーが蒔いた種は、「自らの才能や知性を自分ひとりの利益のためではなく、他者や社会に役立てるために磨く」という確固たる理念として、今も毎朝の礼拝や日々の教育活動の中に息づいています。
自由とは「何をしても許される無規律」ではなく、「自らの行動に責任を持ち、他者を尊重する倫理的自立」であるという哲学が、生徒たちの間に自然と共有されています。この環境が、多角的な視野と表現力を備えた数多くのリーダーを世に送り出してきました。
同校の出身有名人・卒業生には、直木賞作家の山咲千里氏や作家の桐野夏生氏をはじめ、テレビ局の第一線で活躍するアナウンサー(八木亜希子氏、大神いずみ氏など)、さらには官公庁の官僚、大学教授・研究者、医師、法曹関係者など、言論・学術・医療の各界で独自のリーダーシップを発揮する女性が名を連ねています。