ネット上の簡易的な解説記事などで「赤く光っている復旧ボタンを押せば元に戻る」と紹介されているケースがありますが、これは防災実務上、大きな誤解であり危険な行為です。
なぜ安易に「復旧」を押してはならないのか?
受信機の「復旧」スイッチを押すと、回路がいったん遮断されて初期状態に戻ります。もし感知器の発報原因(煙や配線の短絡)が解消されていない場合、数秒から数分後に再び非常ベルが鳴動(再鳴動)します。深夜に「止まったと思って部屋に戻ったらまた大音量で鳴り出す」という最悪のループに陥るのは、この手順ミスが原因です。
正しいシーケンスは、「主音響・地区音響の停止」→「作動した部屋や感知器の特定と現地確認」→「発報原因の除去」→「最後に復旧ボタンを押す」という順序です。発報原因を取り除かない限り、復旧ボタンを押しても正常状態には戻りません。