東海道新幹線の車窓から圧倒的な存在感を放っていたソーラーアークが誕生したのは、2001年12月のことです。三洋電機の創立50周年記念事業の一環として、岐阜県安八町にあった同社岐阜事業所の敷地内に建設されました。
その規模は当時の建築・エネルギー業界の常識を覆すものでした。全長315メートル、最高部の高さ37.1メートル、総重量約3000トン。翼を広げたような優美な曲線を描く外観には、合計5046枚の太陽光パネルが敷き詰められ、最大出力約630キロワットを誇る世界屈指の大型太陽光発電モニュメントとして君臨したのです。
建物の中心部には、子どもたちが科学の面白さに触れられる環境展示施設「太陽電池科学館(ソーラーラボ)」が併設され、地域住民や修学旅行生など多くの来館者で賑わいました。環境先進企業としての三洋電機を世界にアピールするフラッグシップとして、その船出は華々しいものでした。