大手予備校が公表しているデータにおいて、防衛大学校の偏差値はおよそ55.0〜65.0のレンジに収まることが大半です。ただし、この数値を単純に一般私立大学の偏差値と同列に比較することはできません。防衛大学校は文部科学省管轄の大学ではなく、防衛省が所管する「省庁大学校」であり、学生の身分は特別職国家公務員となるため、母集団の性質が大きく異なります。
専攻別に分析すると、文系にあたる防衛大学校人文・社会科学専攻の偏差値は62.5〜65.0程度と高く設定されています。募集人員が理工学専攻に比べて大幅に少ないため、わずかな失点が合否を分ける高得点勝負が常態化しています。一般的な共通テスト換算でも8割前後、記述試験でも高い論述力が求められます。
一方、理系にあたる防衛大学校理工学専攻の偏差値は50.0〜55.0前後と、数字の上では控えめに見えます。しかし、出題される数学や理科の試験問題は国公立二次試験に匹敵する記述式の難問が並びます。防衛大学校合格ボーダーラインの推移を見ると、学科試験の一次試験を突破するためには、標準的な得点率で6割〜6割5分以上を確実に確保する基礎・応用力が不可欠です。