藤田まことさんは生前、共演する女優たちに対して常に敬意を払い、彼女たちが演じやすい空気感を作っていたという。安浦刑事が通うバーのママを演じた眞野あずさや、初期の署長役を務めた梅宮辰夫さんとの掛け合いなど、ベテラン女優たちとの丁々発止のやり取りは番組の大きな見どころだった。
「単なる刑事ものではなく、人間を描くのだ」という藤田さんの強い信念に呼応するように、女優たちもまた、ステレオタイプではない「生きた人間」を演じることに心血を注いだ。その妥協なき姿勢が、何年経っても古びないキャラクターの深みを生み出したのである。