『GTO』を語る上で欠かせない最大のトピックが、鬼塚の同僚教師であり、後に反町隆史の生涯のパートナーとなった松嶋菜々子(冬月あずさ役)との共演です。1998年版での息の合った掛け合いから実生活での交際・結婚へと発展した二人は、長年にわたり公の場や映像作品での「夫婦共演」を徹底して避けてきました。家庭と仕事を明確に切り離すプロフェッショナルとしてのスタンスは、芸能界でも広く知られていたところです。
しかし、『GTOリバイバル』の企画立ち上げに際し、反町隆史自らが「冬月先生が登場しない鬼塚の物語は、過去のファンに対しても不誠実であり、作品のリアリティを欠くのではないか」という誠実な問いかけを行いました。制作陣からの熱烈なオファーを受け、松嶋菜々子側も鬼塚と冬月の「四半世紀後の関係性」をどう描くべきかについて脚本段階からディスカッションに参加。かつての情熱的な英語教師から客室乗務員へと転身した冬月あずさとして、実に自然かつ堂々とした佇まいで現場に復帰を果たしました。
撮影現場を目撃したスタッフによると、二人が同じフレームに収まった瞬間、現場には言葉にできない緊張感と温かな空気が同時に満ちたといいます。プライベートの夫婦関係を前面に押し出すのではなく、互いに自立した役者として鬼塚と冬月を演じ切るその姿は、SNS上でも「これ以上ないリスペクトに満ちた大人の共演」「互いを尊重し合うパートナーシップの究極形」として熱烈な支持を集めました。