多くのファンに衝撃を与えたseason20での卒業。その真相をめぐっては様々な憶測が飛び交ったが、実際には反町隆史自身が「水谷さんと一緒に走り抜けた先にある、最高の引き際」を見据えて決断したものだった。歴代最長記録を更新し、冠城亘というキャラクターが特命係で成し遂げられる表現の頂点に達したからこその勇退である。
公安調査庁への移籍という形で特命係を去ったラストシーン。涙ではなく、互いに微笑みを交わしながら背を向けた別れは、冠城亘という男の矜持そのものだった。制作を手がける東映・テレビ朝日のスタッフ陣も、彼の意思を最大限に尊重し、日本のテレビドラマ史に残る美しい幕引きを用意した。