「神社のお守りは1年で効果が切れる」という通説は、神道における清浄の維持や「常若(とこわか)」の思想に基づいている。しかし、日光東照宮で授与される一部のお守りには、その原則が当てはまらないとされる理由がある。
最大の理由は、東照大権現として祀られた徳川家康公の神徳そのものが「恒久的な平和と安泰」を祈念して打ち立てられた点にある。一年限りの祈願ではなく、国家の安寧を永久に祈るというスケールの大きさが、お守りの性質にも反映されているのだ。実際に現地の授与所で神職や巫女に確認すると、「こちらは一生涯お持ちいただいて差し支えありません」との説明を受ける。都市伝説の類ではなく、神社側も認める正式な由緒こそが、返納不要と言われる真実である。