創業から130年近い歴史を誇るグンゼ株式会社(本社:大阪市北区、登記上本店:京都府綾部市)は、東証プライム市場に上場する老舗企業です。一般消費者には『快適工房』や『BODY WILD(ボディワイルド)』、『KIREILABO(キレイラボ)』といったインナー・肌着ブランドの知名度が圧倒的ですが、企業としての利益構造はすでに大きく様変わりしています。
現在のグンゼは、主に以下の3つの主要セグメントで事業を展開しています。
- アパレル事業:メンズ・レディースインナー、レッグウェア(ストッキング・ソックス)など、快適性と着心地を追求した伝統的コア事業。
- 機能ソリューション事業:食品用シュリンクフィルム、電子部品用機能性フィルム、エンジニアリングプラスチック製品などを展開。
- メディカル事業:生体吸収性縫合糸、人工真皮、骨接合材など、外科治療で使用される高難度な医療機器の製造・販売。
有価証券報告書および最新の決算説明資料を精査すると、売上高の規模ではアパレル事業が依然として大きな割合を占めるものの、営業利益の過半は機能ソリューション事業とメディカル事業が生み出しているという事実が浮き彫りになります。同社が掲げる中長期経営計画「VISION 2030」においても、持続可能な高収益モデルの構築に向けてメディカル事業の海外展開と高機能材料への投資が最重点項目に据えられています。