家庭内で生じる違和感の正体を探る際、母親の行動パターンに注目すると一定の傾向が見えてきます。特に発達障害の母親の特徴として代表的なのが、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)の特性に根ざした養育行動です。親世代が子どもの頃は発達障害への社会的認知が低かったため、親の未診断発達障害のまま子育てに突入し、無自覚に家庭環境を混乱させてしまった事例が後を絶ちません。
ASDの特性を持つ母親の場合、相手の感情や文脈を直感的に読み取ることが難しく、子どもの涙や甘えに対して「なぜ泣いているのか意味がわからない」と冷淡に突き放してしまうことがあります。ルールやマイルールへの強いこだわりから、子どもの些細な失敗を過剰に責め立てる一方、抱きしめる・共感するといった情動的なスキンシップが極端に不足しがちです。これにより、ASD母親 子育ての影響として、子ども側は「自分の気持ちは誰にも届かない」という深い絶望感を学習してしまいます。
一方、ADHDの親に育てられた子どもが直面するのは、予測不能なカオスと感情のジェットコースターです。感情のブレーキが利きにくく、些細な出来事でヒステリックに怒鳴り散らしたかと思えば、数十分後には何事もなかったかのように振る舞うといった情緒の不安定さが目立ちます。家事の計画的な遂行や金銭管理の破綻、約束のドタキャンが頻発し、生活基盤そのものが揺らぐため、子どもは常に母の機嫌や家庭の破綻に怯えながら過ごすことになります。