劇遊びを大成功に導く土台となるのが、日常保育における導入段階の工夫です。いきなり発表会の練習を始めるのではなく、数週間前から子どもたちの興味関心をじっくりと引き出すアプローチが効果を発揮します。
まずは日々の読み聞かせを通して絵本の世界観に親しませ、散歩の途中に園庭や公園の大きな木を見つけて「ここにも妖怪の穴があるかな?」と想像を膨らませる声かけを行います。さらに、作中に登場する印象的な呪文「ちんぷく まんぷく あっぺらこの きんぴらこ」をリズム遊びやお散歩の合言葉として取り入れることで、子どもたちは自然と物語の虜になっていきます。
劇遊びの指導案を作成する際は、「役を保育士が割り振る」のではなく、「自分はどの妖怪になりたいか」「どんな遊びを妖怪と一緒にしたいか」を子どもたち自身に主体的に選ばせるプロセスを組み込むことが意欲を高める鍵です。