2026年代に登場し、F-15シリーズの決定版として米空軍などで調達が進む最新型「F-15EX イーグルII」のコックピットは、従来のF-15の面影を完全に塗り替えるほどの衝撃を航空界に与えました。
かつて計器盤を埋め尽くしていた無数の丸型アナログメーターは完全に撤去され、操縦席正面には「10×19インチの超大型高精細タッチパネル液晶(LAD: Large Area Display)」が1枚鎮座しています。このディスプレイはスマートフォンのように直感的なマルチタッチ操作が可能で、画面内を複数のウィンドウに自由に分割して使用します。
F-15EXコックピットの革新性は以下の点に集約されます。
- 戦術フュージョン画面:レーダー情報、電子戦システム「EPAWSS」、友軍リンク、赤外線捜索追尾(IRST)のデータを1枚の統合マップ上に合成表示。
- 認知負荷の劇的低減:パイロットは個別の計器を頭の中で組み立てる必要がなくなり、「今どこに脅威があり、どこを攻撃すべきか」を瞬時に直感把握可能。
- ナイトビジョン・ヘルメット連携:JHMCS(統合ヘルメット装着式照準システム)との完全同期により、視界外の目標もパイロットの頭部追従で捕捉。
アナログ時代の「職人技」に頼る操縦環境から、パイロットが「戦術判断の意思決定者」として専念できるデジタルアーキテクチャへの完全移行が、F-15EXの最大の強みです。