スクリーンの世界に目を向ければ、エンターテインメント業界において「ex」という響きは全く異なる哲学的な意味合いを帯び始める。その代表格と言えるのが、新進気鋭のスタジオA24が世に送り出した思考派SF映画の金字塔、『Ex Machina(エクスマキナ)』だ。
鬼才アレックス・ガーランド監督が執筆・監督を務めた本作は、古代劇の演劇手法「Deus ex Machina(機械仕掛けの神)」を意識しつつ、人工知能が自我を持つプロセスの危うさを流麗に描いた。現在もNetflixやHBO Maxといった主要動画配信サービスで広く視聴されており、「かつて人間であったもの、あるいは人間を置き換える存在」という深遠なテーマを提示し続けている。