ふとした瞬間に湧き上がる胸騒ぎは、脳内の大脳基底核と扁桃体が連動して発する高度な危険信号です。脳は私たちが意識できないレベルで五感から毎秒数百万ビットもの膨大な環境データを収集し、過去の経験や蓄積された記憶とリアルタイムで照合しています。
論理的な思考を担当する大脳新皮質が「なぜ危険なのか」を言葉で組み立てるよりも遥かに早く、原始的な脳の部位が瞬時にリスクを検知します。言葉になる前に「何かおかしい」という感覚だけが意識に届くため、私たちはそれを根拠のない直感のように錯覚してしまうわけです。
つまり、直感の的中メカニズムとは未知の超能力ではなく、潜在意識が導き出した超論理的なショートカット判断に他なりません。