芸能界を揺るがした組織改編の渦中、旧ジャニーズ事務所は補償業務に専念するSMILE-UP.へと姿を変え、タレントの受け皿としてSTARTO ENTERTAINMENTが立ち上がった。多くの所属タレントがエージェント契約や所属契約の締結へと動く中、二宮和也がいち早く選んだのは「完全独立」という最も難易度の高い選択肢だった。
彼が立ち上げた「株式会社オフィスNINO」の設立は、単なる節税対策や名目上の個人事務所ではない。スケジュール管理から出演交渉、契約書類の精査に至るまで、自らが陣頭指揮を執る実質的な運営母体である。独立初期には公式X(旧Twitter)上で自らホームページ制作の進捗を報告するなど、手作り感あふれる動きが話題となった。しかしその裏には、巨大組織の意向に左右されず、自らの意志で作品を選び取るという確固たる戦略が存在していた。