臨床の最前線に立つ医療機関からも、二度寝の習慣化に対する注意喚起が相次いでいる。米国睡眠医学会(AASM)のガイドラインでは、断片化された睡眠が心血管系や代謝機能へ与える長期的リスクについて繰り返し言及されている。アラームを何度も鳴らすスヌーズの多用は、心脈管系に余計なストレスを与える不必要な刺激にしかならないという。
日本国内においても、国立精神・神経医療研究センターなどの専門機関が、現代人の睡眠休養感の低下に焦点を当てた調査を続けている。また、世界的な睡眠学者として知られるマシュー・ウォーカー博士は、著書や各種メディアを通じて「アラームによる不自然な覚醒と二度寝の繰り返しは、心臓と自律神経系に対する毎朝の小さなショック療法のようなものだ」と強く主張している。身体が求めているのは追加の5分間の断片的な睡眠ではなく、根本的な夜間の睡眠の質の改善なのだ。