「子どもの夏休みの思い出に、どうしてもVIP席で見せてあげたかったんです」。そう語るのは、京都市内に住む40代の会社員男性だ。男性は6月中旬、SNSで「急な出張で行けなくなった」という投稿を見つけ、有料観覧席のチケット2枚(計3万円分)の譲渡を申し出た。
相手は丁寧な口調で、本人確認書類の画像まで提示してきたという(後に他人の盗用画像と判明)。指定されたデジタル決済で全額を振り込んだ直後、相手のアカウントは消去され、送られてきた電子チケットのQRコードも無効なダミー画像だった。「お金だけでなく、家族の期待を裏切ってしまったショックが大きい。完全に信じ切っていました」と男性は肩を落とす。