長年親しまれているカエルキャラクターたちには、制作現場での偶然のひらめきや、時代背景を反映したディテールが存在します。
サンリオの公式発表資料や開発記録によると、けろけろけろっぴの本名は「はすの上 けろっぴ」と設定されています。1988年当時、梅雨の季節向けに企画されたキャラクターでしたが、発売と同時に小学生男子・女子双方から爆発的な反響を呼び、1990年の「サンリオキャラクター大賞」で見事1位を獲得する快挙を成し遂げました。
一方、興和のケロちゃん コロちゃんは、元々は1949年に新聞広告のカットとして描かれた1匹のカエルから始まりました。当時、薬の効き目が「早くカエル(変る・治る)」という言葉遊びと、家庭に健康が無事「カエル」という願いが込められていました。その後、昭和52年に女の子の「ケロちゃん」に加えて男の子の「コロちゃん」が登場し、現在のペア体制が確立されたという歴史があります。
名作絵本『がまくんとかえるくん』においては、原作者アーノルド・ローベルが自身の内面や人間関係の機微を投影したと伝えられています。がまくんの憂鬱や不安を、かえるくんが無理に否定せず静かに寄り添う描写は、臨床心理学の観点からも「究極の受容と共感のコミュニケーション」として語り継がれています。