地方都市におけるスポーツクラブの運営において、練習環境の確保は極めて切実な課題だ。アスキーFCは地域の学校施設や自治体グラウンドを有効活用し、安定したトレーニング環境を確保している。
平常時の練習は主に寒河江市立三泉小学校や南部小学校のグラウンドで行われる。放課後の時間帯を利用し、水曜日と金曜日の夕方に定期練習を実施。週末には練習試合や県内各所への遠征が組まれるスケジュール構成だ。
三泉小学校・南部小学校を拠点とする地域密着型の練習拠点
水曜・金曜の17時から始まる練習には、学校を終えた子どもたちが続々と集まってくる。三泉小学校や南部小学校の水はけの良い土のグラウンドは、日々の基礎練習に最適な場所となっている。
地域の学校グラウンドを利用することで、保護者にとっても送迎の負担が比較的少なく、地元のコミュニティと強く結びついた活動が可能となっている。
送迎支援体制と冬季体育館練習による通年育成の仕組み
地方のクラブ運営で保護者の大きな壁となるのが「移動」の問題だ。アスキーFCでは送迎バスの運行サポートを実施しており、共働き世帯でも安心して子供を通わせることができる体制を整えている。選手枠には一定の人数制限や条件が設けられる場合もあるが、この手厚いサポートがクラブ人気を支える要因の一つだ。
また、雪国である山形県特有の課題が「厳しい冬」である。積雪によって屋外グラウンドが使用不能となる冬季間、アスキーFCは地元の体育館へ活動拠点を移す。インドアでのフットサル形式の練習は、狭いスペースでの素早い判断と正確なボールコントロール技術を磨く絶好の機会へと昇華されている。