都市部を中心に摘発件数が跳ね上がっている背景には、警察庁による風俗環境浄化重点施策があります。従来のメンズエステは、性風俗特殊営業の届け出を出さずに「一般整体・エステ」として届け出ることで法の網の目をかいくぐってきました。しかし、実態として性的なサービスを提供する店舗が野放しになっている現状を受け、警察当局は徹底的な実態解明へと舵を切りました。
メンズエステの摘発動向において特に目立つのが、SNSや匿名掲示板の書き込みを端緒としたサイバーパトロールの強化です。レビューサイトでの隠語による性的サービスの告発や、セラピスト自身の過激な集客投稿がデジタルフォレンジックによって分析され、動かぬ証拠として内偵捜査に活用されています。
さらに、背後に潜む準暴力団や匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の資金源を断つ狙いも重なり、単なる風営法違反にとどまらない組織犯罪対策としての強制捜査が全国規模で展開されています。