生長の家は、1930年(昭和5年)に開祖である谷口雅春氏によって創始された新宗教です。雅春氏が著した主著『生命の実相』は、神道、仏教、キリスト教などのエッセンスを融合させた独自の教義を展開し、累計で数千万部を超える記録的ベストセラーとなりました。
教団の根本思想は「人間は本来、病も苦しみも存在しない神の子である」とする「人間・神の子」の教えや、心に描いたものが現実世界に現れるという「唯心所現」の法則にあります。戦前から戦後にかけて、病気平癒や人生苦の克服を求める多くの人々から熱狂的な支持を集めました。
同時に、開祖の谷口雅春氏は皇室を尊崇し、日本の伝統的国体を重んじる極めて愛国的な思想の持ち主でもありました。戦後の教団は、唯物論的な共産主義に対抗する精神的支柱として、保守層や知識人、実業家の間で急速に勢力を拡大していきました。