魔法のようにご飯が美味しくなると評判の裏で、知っておかなければならないデメリットや思わぬトラブルも存在します。ネット上で「炭酸水炊飯はまずい」「二度とやらない」と嘆いているケースの多くは、以下の3大要因に集約されます。
第1の失敗原因は、お米の水分状態を無視した加水ミスです。浸水不足のまま炭酸水を注いで炊くと米の中心に芯が残り、逆に「炭酸水で長時間浸水」させてしまうと、炊飯前に炭酸が完全に抜けてただの酸性水になり、加熱時にデンプンが崩れて表面がべちゃべちゃに溶け崩れてしまいます。
第2の注意点は、炊飯器の構造と故障リスクです。特に警戒が必要なのが高機能な「圧力IH炊飯器」を使用する場合です。気密性の高い圧力IH炊飯器に強炭酸水を入れて急加熱すると、瞬時に発生した大量の炭酸ガスとお米から出る粘りのある泡が合体し、蒸気排出口や調圧弁を塞いでしまう恐れがあります。その結果、安全弁から糊状の熱湯が激しく吹きこぼれたり、センサー類が誤作動を起こして基板トラブルにつながる危険性が家電関係者からも指摘されています。
第3に、タイマー予約炊飯への不適合が挙げられます。予約炊飯でお米を数時間炭酸水に漬けたまま放置すると、炭酸ガスが完全に抜けるだけでなく、雑菌の繁殖や水質の変化によって炊きあがりに異臭が生じる原因となります。炭酸水炊飯はあくまで「直前投入・即時炊飯」が絶対条件です。