Q1:「国立(こくりつ)高校」と「都立国立(くにたち)高校」はどう違うのですか?
A1:設置母体と性質が完全に異なります。前者は文部科学省・国立大学法人が管轄する教育実習・研究機関(筑駒、学芸大附属など)であり、学費体系は国の基準(授業料年額約11.5万円)です。後者は東京都が設置する公立高等学校(東京都立国立高等学校)であり、東京都の進学指導重点校に指定された都立トップ校の一つです。どちらも超難関校ですが、受験制度や校風の設計思想は別物です。
Q2:国立高校の学費は私立と比べて本当に安いのですか?
A2:極めて安価です。私立高校の授業料が年間約40万〜90万円(施設維持費等を含めると100万円超)に達するのに対し、国立高校の年間授業料は原則として11万5,200円です。国の高等学校等就学支援金制度の対象世帯であれば、実質的な授業料負担はさらに軽減されます。浮いた費用を進学塾や各種課外活動に充当できる点も大きな利点です。
Q3:予備校や塾に通わずに国立高校から難関大学へ合格することは可能ですか?
A3:十分に可能ですが、本人の強固な自学自走力が前提となります。学校側による受験用カリキュラムや補修授業は私立進学校ほど手厚くないため、自ら参考書を選定し、弱点を分析して学習ペースを管理できる生徒は塾なしで東大や京大に現役合格しています。一方で、ペース管理に不安を覚える生徒の多くは、高校1〜2年次から大手予備校を併用しているのが現実です。
Q4:附属の大学(筑波大、学芸大、お茶の水女子大など)への内部進学率はどのくらいですか?
A4:私立大学の付属高校とは異なり、国立附属校の設置大学への内部進学率は極めて低く抑えられています。筑波大附属駒場高校から筑波大学への連絡進学枠は実質的に機能しておらず、ほぼ全員が東大をはじめとする他大学を一般受験します。お茶の水女子大附属や東京科学大附属など一部の学校で推薦連絡枠が用意されていますが、利用者は学年の一握りにとどまり、基本的には外部の難関国公立・私立大学へ挑戦する進学校としての性格を持ちます。