法医学研究や解剖統計において際立っているのが、腹上死の男女比における極端な偏りです。国内外の複数の法医学データによると、発症者の実に80%から90%以上が男性という調査結果が示されています。
患者の年齢層は50代から60代以降の中高年がボリュームゾーンを占めます。男性に偏る理由としては、性行為における身体的・運動的負荷が男性側に強くかかりやすい構造に加え、加齢に伴う動脈硬化や高血圧などの生活習慣病の保有率が影響しています。
さらに法医学の現場では、配偶者との行為よりも、不倫関係や風俗店、旅先のホテルといった「非日常的な環境・心理的緊張を伴うシチュエーション」で発生頻度が高いことが報告されています。背徳感や過度な高揚感による過剰なアドレナリン分泌が、血管への負担を一段と押し上げる要因となっています。