小泉純一郎が首相に就任した2001年4月、日本中を覆っていたのは失われた10年と呼ばれる長期不況と、派閥の密室談合によって首相が決まる旧態依然とした政治への強い閉塞感でした。その空気を一変させたのが、同年の自民党総裁選における小泉純一郎の圧勝劇です。
「自民党をぶっ壊す」「私の政策に反対する勢力はすべて抵抗勢力だ」と言い放ち、党内の最大派閥であった橋本派(旧経世会)の候補を地方票で圧倒。派閥の推薦を受けずに国民的な人気を武器に総裁の座を射止めた姿は、有権者に「この男なら長年変わらなかった日本を変えてくれるかもしれない」という強烈な期待感を植え付けました。
内閣発足直後の世論調査では、各種メディアで内閣支持率が85%から90%前後に達する異例の数字を記録。女性層や無党派層を巻き込んだ「小泉フィーバー」は社会現象となり、ポスターやグッズが飛ぶように売れるなど、政治を大衆の関心事へと引き戻した功績は計り知れません。