タモリが『徹子の部屋』に初めて登場したのは、番組放送開始から間もない1978年(昭和53年)のことでした。同年から2013年(平成25年)に至るまで、実に35年連続で「年内最後のゲスト」という大役を務め上げました。日本のテレビ界広しといえども、これほど長期間にわたって特定の番組の年末トリを固定で担い続けたタレントは他に類を見ません。
なぜタモリが年末最後の恒例ゲストとなったのか。その背景には、昼の生放送帯番組『笑っていいとも!』(フジテレビ系)との兼ね合いがありました。当時、年内の『笑っていいとも!』の通常生放送を終えたタモリが、そのままテレビ朝日のスタジオに駆けつけて『徹子の部屋』の年末特番を収録するというスケジュールが長年ルーティン化していたのです。
加えて、黒柳徹子自身が「1年の締めくくりはタモリさんとリラックスして楽しくおしゃべりしたい」と強く熱望していたことも大きな要因です。台本をほとんど読まず、その場の即興で言葉を紡ぎ出す二人のセッションは、制作陣にとっても「タモリさんなら絶対に間違いのない上質なエンターテインメントになる」という絶大な信頼感に支えられていました。2014年の『笑っていいとも!』終了以降は毎年恒例という形式こそ一区切りを迎えたものの、その後も節目のタイミングでゲスト出演を果たし、そのたびに大きな話題を呼んでいます。