これほどまでにシリアスで感動的な場面が、なぜネット上でネタとして消費されることになったのか。そこには発売初期特有の空気感と、言葉の汎用性の高さが関係しています。
ゲーム発売直後、結末の全貌や物語の文脈をプレイしていない層を中心に、テキストやワンシーンの動画だけが切り取られて拡散されました。王族の主人公が現代的な口調で「やっぱつれぇわ」と呟くギャップが切り抜き映えしたことから、SNSや掲示板で「辛い出来事を報告するテンプレート構文」として爆発的な人気を獲得したのです。
やがて、「仕事に行きたくない → そりゃつれぇでしょ」「ガチャで爆死した → ちゃんと言えたじゃねえか」といった具合に、日常の理不尽や悲壮感を自虐的に笑い飛ばす改変ネタとしてネットカルチャーに深く根付くことになりました。