『エンタの神様』を語る上で避けて通れないのが、画面上にネタのセリフを流す字幕テロップ演出や、ネタ順・テンポの徹底した編集方針です。当時の一部批評家やネット上では「芸人の間(ま)を殺しているのではないか」「過剰演出ではないか」といった賛否両論が巻き起こり、時に炎上まがいの議論に発展することもありました。
しかし、この演出はバラエティ番組において「聞き取りやすさ」と「万人受けするわかりやすさ」を極限まで追求した結果でもありました。司会を務めた福澤と白石は、演出方針に過度に入り込むことなく、あくまでネタの魅力を引き立てる中立的なナビゲーターに徹しました。このプロフェッショナルな距離感があったからこそ、番組は視聴率20%を超える国民的コンテンツへと成長を遂げたのです。