このレシピの原点は、マイナス数十度の極寒の地、南極昭和基地にある。過酷な環境下で働く隊員たちの夜食として、元海上保安官の料理人である西村淳氏が限られた食材で作った「悪魔のおにぎり」がすべての始まりだった。
そのエピソードは、彼の著書や映画『南極料理人』を通じて広く知られるようになり、食通たちの間で静かな話題を呼んだ。さらにテレビ番組『世界一受けたい授業』で取り上げられたことで爆発的な反響を呼び、全国の茶の間にその名が浸透することとなった。
このムーブメントに目をつ領けたのが株式会社ローソンだ。商品化されるやいなや爆発的な売上を記録し、長年コンビニエンスストア業界で絶対的王者だったツナマヨを一時的に凌駕するという快挙を成し遂げた。このヒットは、中食文化におけるひとつの歴史的転換点となったのである。