ブレイク前の小手伸也を語る上で外せないのが、長年にわたるコールセンターでのアルバイト生活だ。実は、NHKの大河ドラマ『真田丸』やフジテレビの『コンフィデンスマンJP』で注目を集め始めた初期段階でも、彼はまだシフト制のアルバイトを続けていたというエピソードは有名である。
「いつ仕事がなくなるか分からない」という恐怖と戦いながら、40代半ばにしてようやく掴んだスポットライト。若い頃の挫折や、思い通りにいかなかった長い年月があるからこそ、彼の演技には単なるコミカルさだけではない、人生の哀愁や深みが滲み出ている。