多摩川緑地公園グラウンドの口コミや評判を検索すると、「広大で気持ちが良い」「のびのびとプレーできる」という肯定的な声が並ぶ一方で、設備面に対する強い不満や後悔のレビューが目立ちます。その最たる原因が「更衣室とシャワー」に関する認識のギャップです。
法的な観点から明かせば、多摩川河川敷は国土交通省が管轄する河川法上の「高水敷(こうすいしき)」に指定されています。大雨時の増水によって水没することが前提の土地であるため、流失を防ぐ目的からコンクリート造の堅牢なクラブハウスや給排水・温水設備を伴うシャワー棟を新築することが原則禁止されています。
したがって、現地の更衣室はプレハブの簡易小屋が数棟置かれている程度か、あるいは完全に存在しない区画が大多数を占めます。水道設備も冷水の手洗い場が点在するのみで、汗を流す温水シャワー設備はグラウンド脇には存在しません。ネットの情報を鵜呑みにして「試合後にシャワーを浴びてそのまま都心で打ち上げ」といった計画を立てていた社会人チームが、現地で途方に暮れる事態が後を絶ちません。汗拭きシートや着替え用ポンチョを持参するか、近隣の銭湯やスーパー銭湯をあらかじめ行程に組み込む危機管理が求められます。