多摩川浅間神社を訪れる参拝者の多くが足を止めるのが、社務所の屋上に整備された広大な展望広場(見晴らし台デッキ)です。ここからは、蛇行しながら東京湾へと注ぐ多摩川の水面、東急東横線・目黒線・東海道新幹線が交差する鉄橋、そして空気が澄んだ日には丹沢の山並みの向こうにそびえる霊峰・富士山の圧倒的なパノラマが広がります。
特に空気が乾燥する晩秋から冬、初春にかけての快晴時、および日没前後の「マジックアワー」に見せる富士山のシルエットと夕焼けのコントラストは息を呑む美しさです。国土交通省の「関東の富士見百景」にも選定されており、写真愛好家やカップル、家族連れが途切れることなくシャッターを切っています。
また、この展望デッキは2016年に大ヒットを記録した庵野秀明総監督の映画『シン・ゴジラ』の重要ロケ地としても全国的に有名です。劇中において、自衛隊がゴジラの進撃を食い止めるために展開した防衛作戦「タバ作戦」の前線指揮所が設置された舞台こそが、まさにこの神社の展望デッキでした。映画公開から年月が経った現在でも、ファンが同じアングルで景色を撮影する聖地巡礼のスポットとして定着しています。