境内で手を合わせる際、最も重要なのは祈りの向け方だ。特定の人物の不幸を願うような負の情念は、回り回って自らに跳ね返ると語り継がれている。悪縁を断ち切って良縁を引き寄せるには、「その関係によって歪んでしまった自分自身」を祓い清める意識が欠かせない。
伝統的な神道の観念において、神社は清浄を尊ぶ場である。神社本庁が傘下神社を通じて伝える基本的な拝礼作法「二礼二拍手一礼」を守り、日頃の感謝を述べてから願掛けを行うのが筋だ。相手を貶めるような絵馬を書くといったNG行動を避け、自分がどう変わりたいかを明確に祈願することが、新しい未来を呼び寄せる鍵になる。