ディスプレイ業界関係者が口を揃えて指摘するのが、フロントパネルの完全フラット化だ。iPhone 14 Proで導入された「Dynamic Island」は革新的なUI体験をもたらしたが、本質的には画面上の穴をカモフラージュする過渡期のデザインに過ぎなかった。
今回量産ラインへの投入が確認されたのは、有機ELパネルの画素ピッチを局所的に透過させる特殊光学構造だ。これにより、Face IDの赤外線センサーやフロントカメラの採光を画面越しに行う技術が確立された。普段は隙間のない全画面スクリーンとして機能し、認証時や撮影時のみ瞬時に光を透過させる。視界を遮る要素が完全に排除されたディスプレイは、モバイル体験の没入感をまったく別の次元へと押し上げる。