1995年、「keep yourself alive」での鮮烈なデビュー。続く「I BELIEVE」「I'm proud」のミリオンセラー連発により、瞬く間に時代のアイコンとなった彼女のファッションや言動は、当時の若者たちのバイブルだった。しかし、周囲で作られた虚像を演じ続ける重圧は、彼女の精神を徐々に蝕んでいった。
私生活とビジネスが不可分に結びついた90年代後半の狂乱。パートナーシップの崩壊とともに訪れたメディアの苛烈な追及は、一人の女性が抱えきるにはあまりに酷なものだった。休業と復帰を繰り返す日々に、世間は時に冷ややかな視線を向けた。しかし、真の人間ドラマはそこからの泥臭い再起劇にあった。