レンズの向こう側に視線を向けた瞬間、場の空気の密度が変わる。現場に立ち会ったスタッフが口を揃えて語るのが、彼女の持つ圧倒的な「引き込み力」だ。準備段階でのフレンドリーな雑談から一転、本番の合図とともに醸し出される緊張感。その切り替えの速さは圧巻というほかない。
単に美しく映るだけではない。被写体としての身体性を知り尽くし、光と影のニュアンスを瞬時に解釈する。セルフプロデュースの領域を超えた職人技とも言える感性が、どのカットにも色濃く反映されている。現場の興奮はそのまま画面を通して見る者へと直撃する。