古野のストーリーテリングの原点は、出版大手の株式会社KADOKAWA時代に培われた。IP(知的財産)の価値を見極め、それを多様なメディアへと広げていくメディアミックスの現場で、彼はヒットの本質を身体で覚えた。
「紙の文字から立ち上がる情景を、いかにして最高の映像として可視化するか」。当時から彼が抱き続けてきた問いは、現在のプロデュース業務における強固な軸となっている。原作の核にある魅力を見失うことなく、映像表現ならではのダイナミズムを付加する独自のヒットの方程式は、出版業界と映像業界を縦横無尽に駆け抜けてきた彼だからこそ到達できた境地だ。