実際の試験現場で差がつくポイントを、オリジナル予想問題形式で解説します。直前の詰め込みにもそのまま活用できる実践仕様です。
問1:対句の構造理解(配点:5点)
問題:第3句「感時花濺涙」と第4句「恨別鳥驚心」が対句になっていることを踏まえ、それぞれの句における「花」と「鳥」の表現技法上の役割を簡潔に説明せよ。
【模範解答】:
平和な春の象徴である「花」や「鳥」という客観的な自然物に対し、戦乱の悲痛と離別の恐怖という主観的な感情を対比・投影させ、自己の絶望感を際立たせる役割。
問2:理由説明の記述問題(配点:8点)
問題:第8句「渾欲不勝簪」とあるが、杜甫が「簪(かんざし)を挿すことができそうにない」と嘆いている直接の理由と、その背景にある杜甫の心情理由を説明せよ。
【模範解答】:
度重なる心労と飢餓によって頭髪が抜け落ちて薄くなったため(直接の理由)。成年男子および官吏として冠を被る資格を失いつつある自分を自覚し、国や家族を救う力のない己の無力さと老いに深く絶望している心情(背景の心情)。
問3:句法と漢字の読み問題(配点:各2点)
問題:次の下線部の漢字の正しい読みを現代仮名遣いで答えよ。
① 濺ぐ → 【解答】:そそ(ぐ)
② 烽火 → 【解答】:ほうか
③ 渾て勝へざらんと欲す → 【解答】:た(へざらんとほっす)