日本中を沸かせた凄まじいシャウトと繊細な情念表現。その唯一無二の歌声がパタリと聞こえなくなって久しい。病気療養説や極秘退職説など、多角的な憶測がネット上や週刊誌で囁かれたが、実際のところ彼女は「歌手としての役割をしっかりやり切った」という強い充足感とともに、静かな休息を選んだに過ぎない。
過密なスケジュールと重圧に晒され続けた歌唱人生に一区切りをつけ、自分自身の時間を慈しむこと。それが表舞台から距離を置いた最大の理由だった。無理な露出や商業主義的なビジネスと距離を置き、一人の人間としての穏やかな暮らしを取り戻す選択は、潔くも力強い決断だったと言える。