王子総合高校を特徴づける最大の要素は、普通科でも専門学科でもない「総合学科」という教育形態にあります。高校入学時点では将来の夢や目標が漠然としていても、3年間をかけて自分自身の適性を見極められる構造が整えられています。
入学した生徒は1年次、全員共通で「産業社会と人間」という必修科目を学びます。自己探究や職業人インタビュー、外部講師による講演、上級学校訪問を通じて「自分は何のために学ぶのか」「将来どのような社会人になりたいのか」を深く掘り下げます。このプロセスを経たうえで、2年次以降に履修する時間割を生徒自身が設計します。
教育課程は、多角的な興味に対応する系列科目と自由選択科目で構成されています。
- 人文・国際系列:語学、文学、歴史、国際社会を深く学び、文系大学や語学系専門学校への進学を目指す。
- 自然・環境系列:数学、理科、環境科学に重点を置き、理系大学や医療・看護系への進学に対応。
- 生活・福祉系列:保育、栄養、福祉、被服などを学び、福祉系専門学校や家政系・教育系大学を目指す。
- 情報・ビジネス系列:情報処理、簿記、プログラミング、マーケティングなど、即戦力となる実務スキルを習得。
- 表現・芸術系列:音楽、美術、デザイン、映像メディアなど、感性を磨き美大や音大、クリエイティブ系専門学校を目指す。
進路実績の傾向を見ると、四年制大学への現役合格者が全体の約半数を占めるまでに伸びており、日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)や大東亜帝国、女子大への進学実績を安定して残しています。総合学科特有の活動実績を武器にした「総合型選抜(旧AO入試)」や「学校推薦型選抜」での強さが際立つのも特徴です。また、看護・医療系やデザイン系の専門学校進学率が高く、就職希望者に対する内定率は例年ほぼ100%を維持しています。