フジテレビ系列で1977年2月8日に幕を開けた『ドリフ大爆笑』。多くの視聴者が思い浮かべるのは「原色の水着を着たダンサーと揃いの法被」という光景ですが、記念すべき初代バージョン(1977年版)の装いはまったく異なるものでした。
初期のオープニング映像では、リーダーのいかりや長介をはじめ、加藤茶、高木ブー、仲本工事、そして加入から間もない若き志村けんの5人が、シックなタキシードやスーツ姿で登場。劇場型の重厚なセットの前でステップを踏むという、大人のボードビルショーを意識した演出が採用されていました。メンバーの身のこなしや表情には、ジャズバンド出身としての矜持とタイトな緊張感が漂っていました。
番組がお茶の間の圧倒的な支持を獲得するにつれ、演出はより大衆的でエネルギッシュな方向へとシフトしていきます。1980年代前半の試行錯誤を経て、1983年(昭和58年)頃に完成したのが、現在もアイコンとして親しまれている「極彩色のはっぴ×バックダンサー」の黄金パターンです。その後、スタジオセットのハイビジョン対応やメンバーの年齢変化に伴い、1990年代、さらには2003年の特番に至るまで、基本的なフォーマットを厳格に守りながら定期的な再撮影が行われました。