ドラマの不気味な熱量を決定づけたのが、松任谷由実が手掛けた主題歌「真夏の夜の夢」です。ミリオンセラーを記録したこの楽曲は、エキゾチックで妖艶なリズムと情熱的な歌詞が特徴で、オープニング映像とともに視聴者をドラマの危険な世界観へと一気に引き込みました。
また、東急田園都市線沿線のたまプラーザ周辺や都内有数の高級住宅街を舞台にしたロケーション撮影も、作品の大きな武器でした。明るく整然とした新興住宅地、白を基調としたモダンなマンションという「清潔な日常」の中に、麻利男の薄暗い執着が侵食していくコントラストが、視聴者の恐怖を倍増させたのです。