東日本大震災におけるヤシマ作戦の連帯から生まれた最大の社会的遺産といえるのが、現在も多くの国民に利用されている防災情報サービス「特務機関NERV(ネルフ)」の発展です。
震災当時、エヴァに登場する組織名を冠して非公式に開設されたTwitterアカウント「特務機関NERV」は、気象庁や自治体の正確な防災・停電情報を驚異的なスピードでbot配信し、多くの被災者を救いました。運営元であるゲヒルン社代表の石森大貴氏はその後、気象業務支援センターと専用線を接続し、公認の防災気象情報配信事業者としての体制を確立します。
リリースされた「特務機関NERV防災アプリ」は、アクセシビリティの高さや圧倒的な速報性、視認性の優れたUIが高く評価され、国内有数のインフラアプリへと成長を遂げました。アニメのワンシーンへの憧れから始まった民間の情報発信が、15年以上の歳月を経て国の防災基盤を支える実体的なサービスへと昇華した事実は、ヤシマ作戦が単なる一時的なブームではなかったことを雄弁に物語っています。