「教室の机の上だけで完結する学問には限界があります」。そう語るのは、今回のカリキュラム設計を担当した研究主任の教員だ。現在、同校の総合的な探究の時間では、市が公開するオープンデータと独自のフィールドワークを組み合わせた地域分析が行われている。
生徒たちはタブレットを片手に、狛江市内の商店街や通学路を実際に歩いて調査。アプリ上に「街灯が少なく夜間に危険なエリア」や「高齢者が腰を下ろせる休息スポットの不足地帯」をリアルタイムでプロットしていく。単なるデジタルツールの操作を覚えるのではなく、リアルな街の課題と向き合うことで、情報分析力とシチズンシップ(市民意識)が同時に育まれる仕組みだ。