岡山駅西口のロータリー付近に降り立つと、目に入るのがほぼ同規模で並び立つ2つの東横インだ。「東横INN岡山駅西口右」と「東横INN岡山駅西口左」という名称に、初めて訪れた人は一瞬戸惑うかもしれない。このユニークな命名と隣接スタイルの背景には、かつて創業者の西田憲正氏が掲げた「駅前の利便性を極限まで高める」という出店戦略が色濃く反映されている。
実際に2つの館を比較すると、線路やロータリーに向かって右手に位置するのが「右」、左手に位置するのが「左」だ。右館はペデストリアンデッキからの動線がスムーズで、高速バス乗り場やタクシー乗り場へのアクセスが僅かに早い。客室数や設備の仕様に大きな差はないものの、エレベーターの基数や朝食会場のレイアウトに若干のゆとりがあるため、出張のリピーター客からは「右」を指名買いする声も目立つ。