求人サイトで東横インの募集要項を見ると、大半の拠点で「経験不問・主婦歓迎」と記載されています。これに対し、ネット上では「未経験歓迎は罠で、実際は即戦力しか求めていないのではないか」という疑念が囁かれることがあります。しかし、事実関係を調査すると、東横インは東横イン客室清掃未経験採用を前提とした非常にシステマチックな育成プロセスを構築しています。
その核となるのが、採用直後に実施される東横インベッドメイク研修です。東横インでは、重いマットレスを持ち上げずにシーツを素早く美しく織り込む「独自のシーツメイキング技法」がマニュアル化されています。入社直後はベテランスタッフとペアを組み、最初の数日間はシーツ剥がしやゴミ回収などの補助作業からスタート。その後、ベッドメイクの角の折り込み方(三角折り・スクエア折り)をマンツーマンで徹底的に叩き込まれます。
ネットの誤解として多い「最初から1人で何十部屋も任される」ということは基本的にありません。初期段階では1日3〜4部屋からスタートし、作業スピードと品質のバランスを見ながら徐々に担当部屋数を増やしていくスモールステップ方式が採られています。未経験者が挫折しやすい最大の盲点は、技術の難しさではなく「初週の筋肉痛の凄まじさ」です。普段使わない手首の腱、腰、太ももの筋肉を酷使するため、最初の2週間を乗り越えられるかどうかが継続の最大の分水嶺となります。