小田急小田原線沿線といえば、下北沢や町田、厚木といった個性豊かな都市が連なる。その中で長年、単機能な「学生の街」と見なされがちだったのがこのエリアだ。しかし、2026年代半ばを経て2026年に至る過程で、その評価軸は大きく変わった。都心のワンルームマンション家賃が急騰を続ける中、新宿まで急行や快速急行を乗り継いで1時間圏内という立地でありながら、圧倒的な賃料の割安感を維持している点が、ミレニアル世代やZ世代の単身社会人を強く惹きつけている。
地元不動産業者の話によれば、「以前は物件探しの9割が学生だったが、現在は社会人の一人暮らしやカップルの問い合わせが3割近くを占める」という。特に、完全出社を求められないフレキシブルな働き方が定着した職種の労働者にとって、自然豊かな丹沢の麓でありながら、日常の買い物に困らないインフラが整っている環境は、極めて魅力的な選択肢となっているのだ。