アナログの紙か、それともデジタルか。長年続いてきたこの二項対立は、いま完全に過去のものとなった。日本の文房具産業を牽引するコクヨ株式会社のロングセラー「キャンパスノート」シリーズは、ドット入り罫線をはじめ、文字を綺麗に配置するための緻密な設計で進化を続けている。紙にペンを走らせる触覚的なフィードバックは、脳の海馬を刺激し、記憶の定着に寄与する。
一方で、iPadなどのタブレット端末にGoodnotesを組み合わせた手書きデジタル環境や、Notionを活用したデータベース型ノートの普及は、検索性と拡張性に革命をもたらした。現代の勝者は、発想や深い思考の初期段階には手書きを用い、蓄積・共有のフェーズでNotion等のデジタルへ移行するという「ハイブリッド戦略」をスマートに使いこなしている。